71 電子カルテ(ダイナミックス)の導入と2年間の使用経験
(2002.02.11up)

以下の文章はchuo-iryo メーリングリストに投稿されたのを許可を得て転載します。
高岸先生@藤沢市医師会wrote
「ダイナミックスは導入によって確実に事務量が減るという事実を
もっと知っていただきたいと思っています。
これは夫婦とせいぜいあと一名でまわしている、我々のような零細開業医には本当に福音なのです。
しかも導入コストが低く、ランニングコストも低いのです。医療以外に無駄なお金は掛けたくありません。
機械を購入すると、人件費まで上がってしまう今までの医療器械とは
根本的に違うのです。
ここの所をもっと知って欲しいですね。私の所では、ダイナミックスを導入して確実に一人分以上の人件費が浮きました。」


以下は、電子カルテについて、先日神奈川県精神神経科診療所協会の勉強会でお話ししました抄録です。

「電子カルテ(ダイナミックス)の導入と2年間の使用経験」
 
                     藤沢市医師会  高岸 泰

 開業以来、平成12年の2月まではカルテも処方箋もレセプトもすべて手書きで
16年あまり過ごして参りました。コンピュータに関しては全くの素人ですが、こ
れだけ急速に発達している技術ですから診療に活用できないはずはないとは考えて
いました。
でも、それまでのレセコンは何故か使う気にはなりませんでした。
理由
は導入コストが高いこと。メンテナンスの費用も随分高く尽きます。日々の診療の
後で入力する手間も大変です。しかも折角入力したデータは診療には全く使えませ
ん。コンピュータもお仕着せのもので、他の用途には使えなかったのです。プリン
ターもしかりでした。これでは、我々零細開業医には手が出せませんでした。


 その間にカルテのストックは貯まる一方で、4畳半の一間をほぼ占拠するに至り
ました。職員さんは月のうち、前半の約一週間は多くのカルテを家に持って帰って
の夜なべ仕事でレセプトを書き上げます。三週間もすると今度はレセプトの頭書き
が始まります。約二週間診療の合間に、セッセとレセプト用紙を作成して、カルテ
に挟み込みます。そして、その月の診療が終了すると内容を入れて、計算をするわ
けです。私の方は、毎日診療しながら、カルテの計算欄にその日の点数を記載して
ゆきます。これを写してゆくのです。毎月毎月同じ事の繰り返しをやって参りまし
た。殆ど徒労のようなものでしたが、これをしないとご飯が食べられません。


 そこで出会ったのが、ダイナミックスです。これにはビックリしました。使用中
のコンピュータで動かせるんです。Windows 95 とAccess 97 で
使えたのです。
毎日の診療を入力するのは紙のカルテに書き込むのとほぼ同じ要領で出来ます。
馴れればむしろ便利です。記載量も増えました。何より良いのは
字がきれい
で、
誰でも読めると言うことです。

この電子カルテはドンドン進化して、我々に合わせてくれますので、やればやるほど
使い勝手は良くなります。あらゆる書類がダイナミックスで作成でき、レセプトと
同じプリンターから出せます。

入力データが貯まってくると、様々な解析が出来たり、経時的に並べたり、グラフ
にして、患者さんにも説明できますし、プリントして差し上げられます。毎日の診療
がとても楽になり、職員さんも無駄な手間が随分省けました。

カルテ出しやカルテ運び、あとの整理が必要なくなりました。
レセプトの作成も毎月診療終了後に、2時間ほどで点検をしながら打ち出してし
まいます。

最近使い始めた往診用ダイナミックス(出先)は往診にとても便利なだけでなく
診診連携や病診連携にも役立ちそうで今その可能性を探っています。
 御陰で大変な省力化と経費、時間の節約が出来ました。かくして今では
私どもの所にはなくてはならない
診療ツールになっています。
 詳しくは私どものホームページの「電子カルテ導入記」を是非ご覧ください。
http://www.cityfujisawa.ne.jp/~tsurui01/ のなかにございます。


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