当クラブも最近は若い方がやや多くなり嬉しいことです。でも、かなりの熟年の方もおられます。今回はこうした熟年の方のためのお話を少しばかりいたしますが、ぽっくり死なんてあんまり愉快な話ではないでしょうが、若い方もいずれは年をとる、、、ちょっとおめめを拝借。
若い方には縁のないが、中年以降の方に多いC型肝炎のキャリヤーの問題は医師の世界では大きな課題です。これもあと20〜30年もしたらこの方々があの世に旅立つ頃には、ほとんどなくなりましょうが、若い方でも必ず持っておられるキャリヤーはdeathという名です。
歳を取ると誕生日が嬉しくないですね。子供はうれしい。何歳ぐらいから嬉しくなくなるのでしょうか?。多くの人は25歳ぐらいから、もう歳は取りたくないと思うらしい。
どうして歳を取りたくないと思うのでしょうか。肉体的には、頭は白くなり、皺はふえる、シミが出来る、歯は悪くなる、老眼になる、
物忘れがひどくなる、関節が痛む、若い人と一緒にラウンドしてドライバーでのteeshotでぐんと離されること、愚痴もでる。”わしの若いときはもっと飛ばした、うん歳は取りたくないね。でもゴルフは上がってなんぼや”なんて若い彼に聞こえないようにぶつぶつ呟くのである。まあ飛距離ぐらいは我慢できても病気ではクラブも振れない、いくらゴルフ好きでも病気には勝てない。
ゴルフ好き人間にとって、歳を取ることで一番嫌なことは、病気との縁が近づくことです。
高血圧、動脈硬化、狭心症、脳卒中、糖尿病、痛風、前立腺肥大、白内障、一番いやな癌など歳を取るほど、自分に近づいてくる。
ぽっくり逝きたい人がよくお参りするお寺が奈良にあるそうです。先日ある人がお参りしたら、和尚さん脳卒中で倒れたそうです。”わしのように寝たきりにならないように、見本を見せているや。盛大ぽっくり逝ってや”と言ったとか。
自然死に近いぽっくりと死ねる人は死亡者の1割も居ない。なかなかそのように死ねないのでぽっくり寺がはやる。ぽっくり死ねれば、言うことはない。しかし、そう簡単にはぽっくり逝かしてくれない。どのように死ぬかは、人生の最重要事である。出来るだけ、楽に死ぬにはせいぜい長生きをすることである。個々の細胞の老化の極限まで行けば、おのずから死ぬと言うが、死んだ人に聞いた人は居ないのであるから、それが楽かどうかは誰にも判らない。
それでも、沢山の老人を見送ってきた立場上、さまざまなぽっくり死を診るに付けて、たぶんそうだろうと思う。
私などは、大好きなゴルフ場の芝生の上でか、今夢中になっているパソコンの前でぽっくり逝けたらと思うが、こればかりは神様が決めることのようです。
いずれも実例があります。
昨年の3月の寒い早朝、呼ばれて跳んでいったら、パソコンの前で死んでおられました。
54歳。かなりの高血圧があるのに、薬も飲まず放置、納税期日を目の前にして
顧客の納税事務を連日徹夜でした。これなどは典型的な過労によるぽっくり死ですな。みなさん徹夜でゴルフ場に駆けつけたらいけませんよ。
関西のあるゴルフ場での話、75歳の医師が1番ホールの第2打を打ってそのまま昇天。羨ましいですね。私などここで、ヘルス委員を仰せつかっているいるので、とてもとても、こんな真似したら途端に除名でしょうね(笑)。みなさん、75歳を越したら、体調の悪いときはABCに気兼ねなくキャンセルしてくださいよ。
(次号につづく)
私の住んでいる町は周辺はほとんど戦前の建物です。生活の面で色々便利のいい所のせいもあるのでしょうが、お年寄りの姿が多くなりました。訪れる患者さんもお年寄りも多く、この方々の共通の願いは「死ぬまで元気で居たい、死ぬときはぽっくり逝きたい」ということです。そのためには長生きする必要があります。さて、現在の平均寿命はどうなっているのでしょうか。
國全体の
平均寿命は毎年公表されますが、都道府県別の平均寿命は国勢調査が行われる5年ごとにまとめられています。これについての1995年のデーターがこの2月に発表されました。このABCのある兵庫県の平均寿命は、1990年の75.59歳から、1995年
は75.54歳とマイナスを記録しております。戦後調査毎に伸び続けていた平均寿命がマイナスを記録した地域は初めてです。これは阪神大震災の影響によるもので、大変残念なことです。
男性では、@長野県 78.08 A福井県77.51
B熊本県77.31 全国平均76.70 (4位沖縄)
女性では @沖縄県85.08 A熊本県84.39
B島根県84.03 全国平均83.22
5年前の男性では、長野、福井、岐阜、沖縄の順でした。
5年前の女性では、沖縄、島根 、熊本、長野の順でした 。
男性では、青森県74.71 兵庫県75.54
大阪府75.90
女性では、兵庫県81.83 青森県82.51 大阪府82.52
10年前の1985年沖縄県のみが83歳を越していたのが、今回の調査では、37の都道府県が女性で平均寿命が83歳を越えています。
男女の平均寿命では、沖縄県がトップで81.15歳、どん尻が青森県が78.61歳で、
その差は2.54歳も開いております。これだけの差が何処から生じるのか、食べ物なのか気候風土か生活習慣なのか、長寿を考える上で、大変大切なテーマです。
男女の平均寿命の5年毎の延びを見ると、
の推移で、国民全体の高齢化と共に平均寿命の延びは鈍化していることが伺えます。
この計算で行くと、2010年では男で77.20歳、女性で84.72歳、男女平均では80.96歳でほぼ頭打ちと推測されます。平均寿命は無限に伸びるものではなく、
強気に見て、女性で85歳、男性で77.5歳位が上限であろうと思われます。